映画のことなど
昭和27年公開の黒澤明監督「生きる」。もう70年以上前の映画。ワタシの黒澤ベストは、娯楽映画に徹した「用心棒」。いわゆる「羅生門」的なアカデミックな類は申告敬遠。「生きる」も同類だったが、年金生活者となり、カズオ・イシグロの脚本でリメイクの事…
毎朝、牛乳を届けてくれる。当時は、自転車で配達した。朝、チリンチリン、自転車のベルの音。ガシャガシャという牛乳瓶の音。子どもの頃寝床の中で、 「牛乳屋さん来たんだ」と。牛乳は、牛乳メーカーの名前が入った木箱に届けられる。朝食に、妹と半分こし…
中川勝彦 中川勝彦と会ったのは、東宝創立50周年記念作品「海峡」の最終オーディション会場。 「海峡」 その名前を耳にするたびに、ほろ苦い記憶がよみがえってくる。「八甲田山」で日本映画歴代配収新記録を打ち立てた、森谷司郎監督の作品。「10万年前に、…
名取市日和山老兵は死なず、消え去るのみ。宮崎駿の10年ぶりの新作【君たちはどう生きるか】が、来年7月公開予定。オリジナルストーリーだが、タイトルは吉野源三郎の名著から、拝借している。この本に感動して制作するそうな。俺も、この本を読んだが、道徳…
今週のお題「買ってよかった2022」 映画だから、正確には「見てよかった」だが、お金を払っているのだから、「買ってよかった」でもいいだろうという勝手な解釈。お許しあれ。久々に、公開が待ち遠しい映画。絶対に、映画館で見たい映画。鑑賞後、アレコレと…
講評 お宮参りとは、生後1か月の赤子を神社に連れ出し、老人の神主に祈祷を受ける残酷な儀式である。馬は、生後すぐ立って、歩く。歩かないと生きていけない。なんとも生物の成長とは、厳しいものだ。それに比べ、お宮参りなぞ、生物学的には、たいしたこと…
お題「ゆっくり見たい映画」 ある鉱山企業が閉鎖になる。企業城下町だった街も人も消える。 郵便番号もなくなる。・・・そんな映画。【さよなら】は言わない。【また、どこかで会おう】と言う。・・・そんな映画。何も起きない。退屈なストーリー。でも、心…
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映画【花束みたいな恋をした】の花火 ☟ 感動のお裾分けです🫶🏻#5点フレンズ#長岡花火大会 pic.twitter.com/w6gnXJNhWY— カフェ ラテ子 (@neo_083) August 3, 2022 doncoyasuo.hatenablog.com
女優【島田陽子】、大腸がんで逝く。69歳。大腸がん、最近多い気がする。生前、【宇宙葬】を予約していた。国際派女優の魂は、宇宙に行ったか? doncoyasuo.hatenablog.com doncoyasuo.hatenablog.com 安らかな眠りを。
ちょっと前の話。俳優の【ジェームズ・カーン】が、82歳で逝った。死因はわからない。俺のベストのジェームズ・カーンは、ゴットファザーのサンティノ(ソニー)役。激しやすい性格は自分を見ているようだった。その性格ゆえ、映画の中では、機関銃でメタメ…
PLAN75 少子高齢化が一層進んだ近い将来の日本。満75歳から生死の選択権を与える制度<プラン75>が国会で可決・施行された。様々な物議を醸していたが、超高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなる。 当事者である高齢者はこの制度を…
テーマは、男と女、そして時間。たいした事件も起こらず、二人の醸し出す「時の流れ」を淡々と描く。まさに【花束みたいな恋をした】の二番煎じだが、イケてる。二番煎じには、一番搾りにはない味がある。 ちょっと思い出しただけ 怪我で夢を諦めた元ダンサ…
遅ればせながらという感じで、映画【花束みたいな恋をした】を見た。 配偶者が3回も見たと言っていたので、なんだか気になってね。 花束みたいな恋をした 東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った 山音麦(菅田将暉)と 八谷絹(有村架…
バルタン星人もいない、カラータイマーもない、ウルトラマンが来る。カップ麵も食べられるか。コロナ禍の今、ウルトラマンとは、なんとも象徴的な。諸事情で、劇場では見れないので、早く、配信してね。シュワッチ!
www.youtube.com 薔薇の季節である。 アルコール依存症に身に辛い映画【Days of Wine and Roses】。 今更ジローの生姜焼きだが・・・。
「春の叙勲」の受章者が発表され、女優の桃井かおりが旭日小綬章に選ばれた。もう、そんな歳かとしみじみする。桃井かおりと言えば、【幸せの黄色いハンカチ】である。第1回日本アカデミー賞助演女優賞、ブルーリボン賞を受賞。桃井かおりが、桃井かおりにな…
アカデミー賞の影響である。まぁ、あれだけ話題になれば当然か。累計100万部とは、奥歯に物が挟まったような表現だが、本が売れない現代、累計でも100万部突破とは、さすが先輩である。先輩にしてみれば、今更100万部突破と言われても、どうでもいいことだけ…
戦乱の世が終わった1600年ごろの日本を舞台に、大閣秀吉亡き後の諸大名の動行と、漂着した1人のイギリス航海士が旗本になってゆく過程を描く。出演はリチャード・チェンバレン、三船敏郎、島田陽子、宮口精二など。1980年製作/アメリカ 原題:Shogun 配給:…
【戦艦ポチョムキン】以上の傑作だろうな。
映画【ドライブ・マイ・カー】の劇中劇の形で、【ワーニャ伯父さん】の前に、一瞬だけ上演される、サミュエル・ベケット作【ゴドーを待ちながら】がある。ほんの一瞬である。このシークエンスで、不覚にも、ウルウル来た。昔昔の1980年代の前衛劇の演劇青年…
『第45回日本アカデミー賞』最優秀作品賞。 doncoyasuo.hatenablog.com最優秀主演男優賞を受賞した 西島秀俊のコメントは、胸に迫る。猫背の姿勢が、やたらカッコイイ。 「今世界が混乱していて、いろいろなつながりが切れている中、今日は3月11日ということ…
2022.5.13「シン・ウルトラマン」 2023.3.?「シン・仮面ライダー」 よく、働く、庵野秀明。www.youtube.com
映画【ドライブ・マイ・カー】が、えらく評判になっているので、鑑賞。ついでに春樹先輩の原作も読み直した。脚色とは、こういうことか・・・。原作は2014年に刊行された村上春樹の短編集「女のいない男たち」に収録された1編。50ページにも充たない原作を、…
戦艦ポチョムキン【オデッサの階段】 モンタージュ(montage)は、映画用語で、視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法。フィルムのつなぎ合わせが独自の意味をもたらす。ソ連の映画監督セルゲイ・エイゼンシュテインに代表される。台本の言語的…
今年の最後の【カムカムエヴリバデイ】。姿勢を正して見た。ありがとう、藤村 有紀。今年は、あなたの脚本で随分救われた気がする。来年は、1月3日から。寂しいわ。来年も、ジェットコースター脚本、期待しています。さて、「るい」の恋の行方は。弁護士の卵…
はてなブログ10周年特別お題「好きな外国映画10選」 はっ、はっ、 舶来ですか。 Ⅰ マイケル・チミノ【ディア・ハンター】 ベトナム戦争映画だが、ベトナム戦争のシーンは、上映時間180分のうち約30分程度。映画の前半、ダラダラと続く、結婚式のパーティシー…
はてなブログ10周年特別お題「好きな邦画10選」 ほう、邦画ですか・・・。 1. 小津安二郎【秋日和】 【小津晴れ】。俺のオリジナルの造語である。秋の晴れ渡った青空を意味する。出自は、この【秋日和】である。小津の映画には、シーンの切り替わりに、青空…
小津晴れは 秋刀魚の味か 春日和