どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

「鳥山明」の思ひで

地元 中日新聞 一面 よくやった

昔話。

広告会社に在籍していた頃、愛知県の広報の業務を担当していた。当時、今もか?名古屋市の影響で、愛知県=文化不毛の地というレッテル。汚名返上とばかりに、文化の香る愛知県をテーマにした広報をすることになった。愛知県内で頑張っている文化人を取り上げることにした。
真っ先に「鳥山明」先生が浮かんだ。(以下敬称略)。世界的な漫画家なのに、愛知県のどっかで漫画を書き続けている。愛知県の担当者に相談すると快諾。どうやら鳥山明ファンらしい。筋目を通して、企画書を本社媒体部を通して、集英社に送った。普段、嫌味タラタラの媒体部も快諾。どうやら鳥山明ファンらしい。
まぁ、無理だと想ったが、やっぱり無理だった。小耳に挟んだ話だが、漫画の締切がギリギリで、原稿を飛行機で送った、うんぬんかんぬん。まぁ、愛知県の広報に割く時間はないのは当然か。
後日、鳥山明から、葉書が届いた。時間的にあなたの企画に協力できない、すまないという内容。アラレちゃんのイラストとサインとともに。てっきり印刷と想ったが、直筆。お、おもわず

えっ?

・・・と言葉がもれた。えっ?直筆でお断りのお葉書。40年近くの広告マン人生の中で、初めての経験。集英社☞媒体部☞俺というお断りが通常だが、自ら手書きの葉書をしたためる。これが、鳥山明の筋の通しかたか、唖然。逝去に関しての漫画家の数々の惜しむ声。さも、ありなんと思う。合掌。