どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

「障がい者差別」の象徴? 尾張名古屋城 「どうする家康」

清正石


家康公が、西からの脅威の要とし、清正公が巨大な石をおっちらこっちら運び、正則公がせっせせっせと運河を掘って、苦労の末建立した「名古屋城」。
今、大変なことになっている。全国的にはほんとんど話題になってないのでご存知ない向きの方も多いと思う。
先の大戦の空襲で全焼した名古屋城。「お城がないなんて信じられない」という名古屋市民の願いで、税金をいっさい使わず市民の浄財だけで名古屋城を再建築。今度は全焼しないようにコンクリート製。しかし、この城も耐震化に問題ありということで、再々建築することになった。せっかくなら昔ながらの木造でということになった。名古屋はお城を大切にしてきたので、江戸時代に建立した際の史料が数多く残っており、それを元にに、当時のままの復元が可能らしい。それなら、木造でいこまいかと名古屋市民の気運は高まった。税金は使わず、市民からの寄付と完成後の入場料でまかなうという方式も好感が持てた。ここまでは、よかった。ホントによかった。生きている間に、木造の名古屋城に登りたい、長生きしなくちゃと年金生活者は真剣に想い、願った。
ケチのつき始めは、市長が東京オリンピックの前に完成し、外国人観光客を呼び込むと出来もしないことをぶちあげた事からはじまる。その後、石垣をめぐっての文化庁からのご指導などごちゃごちゃしてきた。名古屋市のアバウトな対応が拍車をかける。挙句、もっとも早くでも2032年の完成と発表される。ここまでは、まだ良かった。建設計画では、当時の復元性を重視して、天守閣までエレベーターをつけないというこになっていた。7階建ての天守閣、エレベーター無し。足腰の弱い者は来るなという宣言である。当時の趣きを大切にすると言っても、観光施設である。その観光施設にエレベーターとつけないとは、どういう発想か。てんで理解できない。当然、もめる。もめるにもめた結果、名古屋市主催の市民討論会で、とんでもない障がい者発言が飛び出す。発言自体は問題だが、言論の自由という観点もあるので脇に置いといて、その発言を市の幹部は制止せず、へらへら聞いていた。挙句、市長は、「熱い討論」と称した。何をかいわんや。何を言っているのか、アホな俺には、よくわからん。その後の障がい者団体との会談に、諸事情あれど、市長はドタキャン。さらにもめにもめる。天守閣木造再建などそっちのけで、「障がい者差別問題」追求がメインになる始末。まさにおそ松君。
多くの名古屋市民は、今、想っている。

名古屋城木造復元なんて、もうどうでもいいや。

「どうする家康」で、全国的に、三英傑の孫存在が盛り上がる中、お膝元の名古屋でこの始末。情けないのを通り越して、なんだか悲しい。久能山東照宮の家康公は、何を想う。

結論 浜松市民と静岡市民がうらやましい。

太夫