どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

【タイトルホルダー】には、阪神がよく似合う。

2022年 宝塚記念回顧

菊花賞天皇賞(春)と、長距離のG1を連覇した【タイトルホルダー】。京都競馬場が改修工事のために、阪神競馬場で開催されたG1の2レースを連覇し、阪神競馬場宝塚記念】に臨む。阪神の馬場は、【タイトルホルダー】の得意のコース。しかも、ファン投票第1位。出走しなければならないレースである。ふと、阪神淡路大震災の影響で、【宝塚記念】が京都競馬場で開催された折、淀が得意のステイヤーライスシャワー】の事が、頭をよぎった。なにもなければ、いいのだがと思った。
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俺の杞憂は、杞憂であった。
勝ちタイム2分09秒7のコースレコードを叩き出しての、圧倒的勝利。【パンサラッサ】の逃げを余裕で眺めなら、速いペースでレースは進む。「パンサラッサ、すたこらさっさ」の実況中継には、思わず笑った。韻を踏まれると、俺は弱い。コースレコードは、このパンサラッサのハイペースな逃げによるところが大である。第4コーナーで、パンサラッサをかわすと後は一人旅。ハーツクライ産駒の【ヒシイグアス】の追撃も及ばす、余裕の勝利。横山和生騎手が指を1本たて、1位をアピールした姿も、慣れていないせいか、どことなく、ぎこちない様も微笑ましい。

次は、【凱旋門賞】と無責任に叫ぶ輩がいるが、あんな道悪な馬場でレースすることはない。もし、怪我でもしたら、それこそ【ライスシャワー】の二の舞だ。このまま日本にいて、有馬記念に勝利して、無事引退して、優秀な子どもたちを沢山作って欲しい。今回のレースで、中距離でも全然イケることを証明したので、種牡馬としての評価もうなぎの肝吸い。天国で【ライスシャワー】も喜んでいるだろう。

【タイトルホルダー】と対照的なのは、昨年の年度代表馬【エフフォーリア】。ハイペースについていけず、6着に沈む。 皐月賞天皇賞(秋)有馬記念の3冠を獲得した姿は、そこにはなかった。今回、初めてブリンカーをつけての参戦。この効果も期待されたが空しく終わる。レース前の予想で、田原元ジャッキーが、「年度代表馬が、今回のレースで初めてブリンカーをつけるなんて考えられない」という趣旨のことを言っていたが、田原の予想は的中した。薬に溺れたとはいえ、さすが元名ジャッキーの心眼である。今後は、お贔屓にするぜ。
【エフフォーリア】は、「燃え尽き症候群」ではないのか?3歳で年度代表馬という名誉、それはそれでいいのだけど、一抹の不安が残る。早熟の天才の悲劇というべきか。馬は、そんなこと考えないか?考えるかもしれない。復活を望む。横山武史騎手の乗り替わりもあるかもしれん。早熟の天才同士の組み合わせは、調子がいい時はいいのだが、一度スランプに落ちると、そこから這い上がるのは意外と難しいかもしれない。ペリエか、ルメールか、それとも親父の典弘がいいのかもしれない。

3着に【デアリングタクト】。「なめたら、あかんぜよ」 無敗3冠牝馬、女の意地を見た。無事でよかった。心底思う、年老いた俺。いい子ども、産んでくださいね。

さて、我が馬券。お気に入りのハーツクライ産駒の【ヒシグレイアス】は外せない。前述の田原元ジョッキーの予想動画では「ヒシイグアスは怖い」と言及。思い切って、単勝勝負といきたいところだが、G1レースはそう甘くないだろう。ささやかなる複勝勝負。これが年金生活者の現実。配当250円。これはこれで、OK牧場

久々に、いい【宝塚記念】だった。【タイトルホルダー】には、阪神がよく似合った。