君は、【ハーツクライ】という名馬を知っているか。
まぁ、競馬に詳しい人以外は、まず知らないだろう。
2005年の有馬記念優勝。日本調教馬で唯一ディープインパクトに先着した競走馬。その年、クラシック三冠を獲得し、有馬記念も確実と言われた【ディープインパクト】。単勝1.3倍、圧倒的な支持である。みんな、ディープの馬券を買って、穏やかにお正月を迎えたいという雰囲気である。まぁ、当然の事である。事前のファン投票では、16万297票を集めて1位となった。
俺は、根っからの天邪鬼である。と言うか僻み屋である。「世の中、そんなすべていくかい、ボケ！」というタイプである。まぁ、生来の気質だから、しょうがない。
で、【ディープインパクト】の一着を予想から外した。多分、【ディープインパクト】が一着だろうと思ったが、そこはそれ、男の意地！なんじゃ、それ。
で、【ディープインパクト】を外すにしても、どの馬にするかが問題にになる。俺は、根っからの感覚派なので、馬券の検討もいい加減であるというか、ほとんどしない。まぁ、そんな馬鹿な競馬ファンもいないだろう。
有馬記念の馬柱を見て、ふと、目に留まった馬名。【ハーツクライ】。いいじゃないか、【心の叫び】。父は【サンデーサイレンス】、母は、【アイリッシュダンス】。俺好みの配合だ。本当は、そんなのないけど。で、決めた。単勝10万円！
2005年、第50回有馬記念。【ハーツクライ】は、半馬身差で【ディープインパクト】の追撃を押さえる。4番人気。単勝な、なんと1,710円！まさしく、競馬には、絶対はない。
で、ここから余談になるというか、本来書きたかったこと。
【ハーツクライ】は、【ディープインパクト】を負かした唯一の日本馬ということで、種牡馬としても人気になった。事実、【ディープインパクト】と同じくらいのレベルの馬を輩出している
で、その中の馬に、【ワンアンドオンリー】がいる。第81代日本ダービーで、最後直線、先に抜け出した皐月賞馬イスラボニータをかわし同馬に3/4馬身差をつけてゴール。ダービー馬となった。しかし、この【ワンアンドオンリー】は、タービー馬としては、その後がさえない。神戸新聞杯で勝った後、低迷が続く。
で、一応、痩せても枯れても、【ダービー馬】なので、種牡馬生活に入る。しかし、なかなか名馬を輩出できない。関係者ももうダメかなと思った矢先、
【フィールマイラヴ】という産駒が、はるか、かなたの地方高知競馬場で初勝利をあげた。まぁ、これなら別段たいした話ではない。
で、その2か月後、産駒の【アトラクティーボ】が、中山競馬2R・2歳未勝利(ダ1800m・10頭立で10馬身差、コースレコード0秒5更新して、圧倒的に勝利しする。
競馬は【血統のスポーツ】と言われるが、まさしく。今後は、【ハーツクライ】の血を引く、【アトラクティーボ】で大儲けするぜ！多分、大損こくけどね。
