俺的にJRA史上最強の逃げ馬は「ツインターボ」(昔昔のお話)
勝ち鞍 は「オールカマー」「七夕賞」「ラジオたんぱ杯3歳ステークス」とG3止まりの地味目、されど逃げっぷりは派手目。常に大逃げの戦法。勝つときは圧勝。負けるときは惨敗。その極端さがたまらなかった。
向こう正面で後続を5馬身、6馬身とちぎっていく鮮やかさ。どのレースか、どの実況か、昔昔の事だから、もう記憶の彼方にあるが、ツインターボがいつもの大逃げをうち、第3コーナーで後続馬に捕まる。その時、たぶん杉本清だと思うが、名言を吐く。
ツインターボは、ここまで。
確かに、ここまで、そこまで、あそこまで。ズルズル失速。地味な血統の馬が、唯一無二、活路を見出した戦法。一心不乱に逃げ、粘れるか、それとも捕まるか。そんなスリルを味わせてくれた。
5歳の夏から秋、キャリアのクライマックスを迎える。
まず「七夕賞」 スタートからスプリント戦並みのラップで飛ばす。2着に4馬身差の逃げ切り勝ち。
続く「オールカマー」 ライスシャワーやシスタートウショウといったGI馬に5馬身差の完勝。残念ながら、キャリアもここまで。