どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

毎年、腑に落ちない ~フランス ソムリエによる日本酒コンクール

(左)日本酒部門 山田商店(岐阜県)「玉柏 純米大吟醸」 (右)焼酎・泡盛部門 柳田酒造(宮崎県)「青鹿毛

今年7回目を迎えた、フランスのソムリエたちによる日本酒コンクール「クラマスター」がパリで開催。最優秀賞は、岐阜県の山田商店の純米大吟醸「玉柏(たまかしわ)」

おめでたいことなので、ケチをつけるつもりないが、ケチをつける。

フランス向けの日本酒のコンクールなので、ソムリエ主体の審査員構成は理解できるが、106人全員がフランスを中心としたヨーロッパの方々というのは、いかがなものか?あくまで日本酒なのだから、日本人の審査員も入れるべきと思うが、違うか。あくまで消費者重視か。そこまでおもねるか。

このコンクール、NHKを筆頭に毎年マスコミ報道される。フランスVS日本酒の構図は興味を引き、ニュースバリューもあると思うが、日本には、さまざまな日本酒コンクールがあるが、それらは一切報道しない。(と思う) そんなにおフランスがありがたいか。

山田商店社長の受賞コメント。
「クラマスターはコンクール当初から挑戦し続けており、来年こそ、来年こそは!と挑み続けてようやく念願叶った受賞です!」
受賞は、販売促進には大きな効果がある。社長も経営者として判断であろう。それは、正理。しかし、あまりにもフランスに目が向きすぎている。日本の事など眼中にない。自然、フランス人好みの酒造りに偏る。日本酒は、風土に根差した酒である。ここにはそれがない。杜氏としての矜持はない。

フランス人審査員の評価コメント。
「好奇心旺盛な上級ワイン愛好家のためのグルメな日本酒と言えるでしょう」
ワイン愛好家のため日本酒が、評価ポイントである。なんだか情けない。フランス人は、絶対に日本人向けのワインなんぞ、決して造らない。ボジョレーヌーボーをありがたく思い、毎年話題にする日本なんだか・・・。

日本酒の国内消費量は減っている現状を思うと、フランスで能天気に日本酒コンクールをやっている場合ではない、他にやるべきことが沢山あるような気がする。
アル中ハイマーの妄言。お許しあれ。

蛇足。
岐阜は銘酒が多い。北アルプスが育んだ水のおかげ様。