どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

【小津安二郎】も、アルコール依存症だったのさ。

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小津安二郎の晩年の朝食は、黒ビールに生卵を落としたものだった。完璧なアルコール依存症である。撮影所にも、アルコールの匂いをさせて来たそうな。結局、ぴったり60歳の若さで逝く。頸部のガンであった。アルコールが、原因なのか、よくわからんが。

小津をはじめ、太宰治中島らも山田風太郎美空ひばり尾崎豊立原正秋池波正太郎井伏鱒二赤塚不二夫ヘミングウェイフィッツジェラルドカポーティetc、小生のお気に入りは、みんなアルコール依存症だ。アル中は、アル中を好むのか。まぁ、真実だろう。彼らの描く、飲酒シーンは魅力的だ。そして、美味しそうだ。いかん、いかん、飲酒欲求が高まるのは、厳禁。でも、生姜焼き定食。でも、いいじゃん、アル中なんだもの。やれやれ。

俺の小津映画のベスト5は、
秋刀魚の味 ②秋日和 ③彼岸花 ④浮草 ⑤東京暮色 といったところか。小津最高傑作の東京物語が入っていないところが、アル中の面目躍如といったところか。
第一位の【秋刀魚の味】は、小津の最後の映画である。通常は、娘を嫁にいかせた初老の父親の哀しみを描いた佳作という評価だが、俺の評価は違う。アル中の初老の不良の、笠智衆中村伸郎、北竜二の三人による、エスプリあふれる群像劇!しかも監督は正真正銘のアル中であるという、アル中のための傑作。・・・と言ったところか・。昼からビールは飲むし、夜は日本酒、ウィスキーとなんでもありだ。うらやましい。
ラストシーン、娘を嫁にやった父親役の笠智衆。悲しさ、哀れさがあふれる見事な幕切れだが、俺にとっては地獄への第一歩に思える。この父親は、悲しさを紛らわすために、連続飲酒状態になり、肝硬変になり、肝がんになり、死んでいくのさ。オイオイ、それは俺のことか?
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