どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

食料自給率37%で、農林水産物輸出拡大を喜ぶ、矛盾

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農林水産物輸出、1兆円に迫る
 2021年1~10月の農林水産物・食品の輸出額(少額貨物含む)は累計9734億円で、前年の同じ時期を28%上回った。農林水産省が3日発表した。政府は年間1兆円を当面の目標とし、食分野の輸出促進に力を入れている。21年に初めて目標額を超えるのは確実な情勢だ。 品目別では、中国などで人気のホタテ貝(516億円、前年同期比109%増)、和牛などの牛肉(417億円、90%増)が特に好調だった。海外で人気が高まっているウイスキー(406億円、84%増)、日本酒(319億円、81%増)の伸びも目立った。朝日新聞

松野官房長官曰く「政府一体となって輸出促進に取り組んできた成果だ」。我が国の食料自給率(カロリーベース)で、37%。先進国で最低。というか、食料自給率が半分ない国なんて、日本以外に存在しない。安全保障上、食料自給率を上げるのが政府の役割と思うが、その足を引っ張るような農林水産物の拡大を喜ぶなんて、腑に落ちない。「ホタテ貝」が第一位。中国人に人気らしい。近い将来、「ホタテ貝」を食べられなくなる可能性もなくはない。ややこしい。
日本食は美味しい。その美味しさを世界中の人々に知ってもらうことはいいことだ。異論はない。しかし、食料自給率を考えると、単純に喜んでもいられない。違うか?