どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

あえて「表裏比輿」の汚名を着て ~真田昌幸に見る、「国家存続」の想い

     

戦国時代~江戸時代、大名家の当主の成すべき事の第一は、「お家の存続」である。「お家」というと現代社会を生きる我々にとってはピンとこない。貧乏人の小倅だった俺にとっては、まったくの理解不能
「お家」を「国家」(領域・主権・国民)に置き換えれば、なんとなく理解できる。当時の大名家が支配する領国は、今日の国家の趣きである。

かっての主君「武田家」の滅亡を目の当たりした昌幸にとっては、「お家存続」の意識が特に強い。武田家の滅亡により、多くの人々が辛苦をなめた。ああは、なるまい。反面教師である。「お家存続」のためならなんでもやる。大大名に囲まれた小大名の生きる術。裏切りに裏切りに裏切りを重ねる。裏切りオンパレード。裏切りこそ、我が人生。挙句、「お家存続」のため、親子で敵味方に別れる。なんとも凄まじい発想力。あの怒りん坊の忠勝の娘も、進んで嫡子の嫁にする。

知将と名高い真田昌幸。実際のところ疑問符だが、家康公を2回もギャフンと言わせた。正確には、家康公がギャフンと言ったのではなく、臣下の武将であるが・・・。後年、家康大嫌いの人々が、この2回ギャフンをもとに、智将「真田昌幸」の物語を仕立てた感がある。・・・それは置いといて。

家康公は、2回もギャフンと言わされた昌幸に、「お家存続」の重要性を学び、実践する。それが、「徳川幕府」である。なんちゃって。

蛇足。
なにかと「平和ボケ」と揶揄される日本人。事実、国家の存続ということにいまいち無関心。ロシア、中国、北朝鮮のきな臭い国々に囲まれた現状は、徳川、豊臣、北条という大大名家に囲まれた真田家を彷彿させるではないか?外務大臣に、「真田 昌幸」君を指名す。