NHK「映像の世紀～バタフライエフェクト」の「チャーチルVSヒットラー」篇。日本が真珠湾攻撃で、アメリカに宣戦布告した際、ヒットラーは、「三千年間 一度も他民族に征服されなかった日本が戦いに参加した。我々は必ず勝利する」と大喜びしたらしい。ヒットラーに大喜びされても迷惑千万だが、この時点では、ヒットラーの発言は正しい。先の大戦でアメリカに占領されるまで、日本は、その経験がなかった。あの、おそロシアさえ征服したモンゴル帝国にさえ征服されなかった。世界史上稀な国である。
ここから我輩の邪推。
三千年間、他民族から征服されたなかった日本人には、他民族に対する恐怖が希薄だ。それは、もはや遺伝子レベルだ。それ故に、先の大戦で、絶望的に国力の差のあるアメリカに戦いを挑み、絶望する。
しかし、日本は、ラッキーだった。敗戦後、アメリカ一国の占領になる。当初は、アメリカ、ソビエト、中国の3か国による分割統治案もあったと聞く。そうなっていたなら、今の日本はない。（ドイツ、朝鮮半島よりも悲惨な状況になっていた）アメリカは建て前、民主主義国家である。ソビエトのように、表立ってはひどいことをしない（裏ではわからないが・・・）。それどころか、財閥解体、農地改革、平和憲法？の制定など、国民にとってはいいことをしてくれた。軍人が威張り散らした時代に比べれは、意外に負けた方が良かったかもしれない・・・と想ったりもする。（不埒か？）「平和ボケ」DNAは、先の大戦の悲惨状況を体験しても、受け継がれる。
ウクライナ紛争、北朝鮮問題、台湾有事など深刻な世界情勢もいまいちピンとこない。対岸の火事である。それは、そう悪い事ではない。いずれ深刻な状況に直面した時に慌てふためくであろうが、それはその時、慌てふためけばいい・・・と完全に「平和ボケ」俺は想う。
65歳の年金生活者。今まで戦争に巻き込まれた経験はない。多分、生きている間は戦争に巻き込まれることもないだろう。幸せな人生だ。「平和ボケ」、結構毛だらけ猫灰だらけ。
