ウクライナ紛争が、先の見えない戦争になっている。先の見えない戦争と言えば、昭和ど真ん中世代の俺は、ベトナム戦争が重なる。
【ベトナム戦争】
南北ベトナムの統治をめぐる戦争。 南ベトナムはアメリカ合衆国、北ベトナムはソビエト連邦社会主義共和国の支援を受けていたため、実質、米ソを始めとする資本主義陣営と社会主義陣営の代理戦争である。 戦争は1955年に始まり、勝敗が決まったのは1975年の4月30日である。アメリカ合衆国がはじめて敗北した戦争である。
ベトナムが共産化するのを恐れアメリカが軍事介入したことである。今回のウクライ紛争のウクライナがＮATO化するのを恐れたロシアが軍事介入した構図を全く同じ。と俺は思う。
ベトナム戦争は、文化にも多大な影響を与えた。戦争反対運動からさまざまな産物が生み出された。ボブディラン「風に吹かれて」等の「プロテストソング」、「地獄の黙示録」等のベトナム戦争戦争映画の数々。おれの大好きな「ディア・ハンター」も最終的にはベトナム戦争なった。
俺は、当時、「クリーデンス・クォーター・リバイバル」という長ったらしい名前のロックバンドが歌う「雨を見たかい」という歌が好きであった。この歌は、ベトナム戦争におけるナパーム弾の暗喩とされたが、後にでたらめとわかる。戦争とは、こんなもんか。
ベトナム戦争の最盛期には、新聞に「北爆」の文字が躍った。アメリカよる北ベトナムへの無差別爆撃である。アメリカは、この無差別爆撃を平気でやる。太平洋戦争の時も平気でやった。心底恐ろしい国である。そんな国と軍事同盟を組んで大丈夫か？Japan。
この「北爆」の爆撃機が、沖縄の米軍基地から飛び立ったこともあり、日本でも反戦運動が盛り上がった。なんたら紛争というのが各地で行われた。その過激さは凄かった記憶がある。先日の子供だましの国葬反対デモの比ではない。
大国のエゴで、弱小国が犠牲になる。何度も繰り返された悲惨な歴史である。
