どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

「大河ドラマ」のオリジナル脚本化~その傾向と対策

大河ドラマに「ド」はまりしたのは、三谷幸喜脚本の「真田丸」から。以後の星取表は以下の如く。

2016年「真田丸」◎
2017年「おんな城主 直虎」▲
2018年「西郷どん」(作:林真理子)▲
2019年「いだてん」▲
2020年「麒麟がくる」〇
2021年「青天を衝け」▲
2022年「鎌倉殿の13人」◎
2023年「どうする家康」◎
2024年「光る君へ」???

「「鎌倉殿の13人」 「どうする家康」は、ドはまり。「光る君へ」は、現状、よくわかりません。感情移入できる人物が見つけられず、もどかしさを感じる。
さて、ここ最近の傾向として、脚本家のオリジナル脚本が多い。昭和期の大河ドラマは、原作は、「司馬遼太郎」「吉川英治」のお歴々で、脚本家は、「脚色」というポジショニング。

この変化はなにか?

エンタメのチャンネルが多様化する現代、原作ありきでは、視聴者の変化に対応できない。特に、歴史小説の大家の作品では、下手にオリジナルを発揮すると、「原作への冒涜」と言われる始末。それ故、オリジナル脚本化への傾向が強まる。「真田丸」以降、原作ありきは、「西郷どん」(作:林真理子)しかない。残念ながら、この作品は私の琴線に触れなかった。

今回の大石静。過去に、司馬遼太郎原作の「功名が辻」(2006年)がある。この作品も琴線には触れなかった。「山内一豊」という地味目の主人公の設定もあったが、「司馬遼太郎」原作という足かせがあった。残念ながら、大石静のオリジナリティは、不発。
今回の大石静脚本。原作の足かせがない、オリジナリティの発露を期待したい。想像力の羽ばたきの音色を聴きたい。

オープニング、「作 大石静」の文字を見た瞬間、鳥肌が立つ。