どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

コウカミへの手紙 ~「朝日のような夕日をつれて2024」に寄せて

     
鴻上へ

朝日のような夕日をつれて2024」の公演を知った時、「嗚呼、鴻上は、これで芝居人生を締めくくるのか」と勝手に想った。処女作で終止符を打つとは、なんともお洒落と想ったが、この先も芝居人生を続けるなら、俺の勝手な思い込みなので、すまんという前振りは置いといて・・・。

1981年。お互い大学3年。早稲田大学演劇研究会。キミは「第三舞台」なるアンサンブルを立ち上げ、「朝日のような夕日をつれて」を旗揚げ公演。あの頃の演劇青年のバイブル「ゴドーを待ちながら」をベースにした創作劇。当時は、「どこか、ゴドーやねん」と想ったものだか、「第三舞台」というネーミングに、お前の才能を感じた。俺の直感は間違いではなかった。その後、今日までの芝居人生の継続、並み大抵のことではない。つかこうへいも、野田秀樹も苦労した。キミは、借金を抱えながら、自死の不安に怯えながら、「朝日のような夕日をつれて2024」の公演につなげた。恐れ入り谷の鬼子母神とは、このことか。
5人の出演者は、玉置玲央しか知らないが、皆いい役者なのだろう。もし、岩谷真哉が生きていればなぁ~と詮無い事を想う。

朝日のような夕日をつれて」(第三舞台旗揚公演)
1981年5月15日~5月17日/早大大隈講堂裏特設テント
●作・演出:鴻上尚史
●出演:大高洋夫/森下義貴/岩谷真哉/名越寿昭/松富哲郎

最近、玉置浩二の「メロディー」が身に沁みる。
♪~あの頃は、何もなくて それだって楽しくやったよ~♪

玉置の本音は、たぶん真逆である。
♪~あの頃は、何もかもあって 楽しくやったよ~♪


あの頃は、夢も、希望も、自信も、未来も、何もかもあった気がする。66歳の年金生活者の戯言。

チケットは、即ソールドアウトだろう。招待券送ってくれよ。名古屋公演もやってくれ。
よろしく哀愁