どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

私たちはなぜ戦をするのでしょうか?


NKH大河ドラマ「どうする家康」 第24回「築山へ集え」

瀬名 殿、私たちはなぜ戦をするのでしょうか?

家康 生まれた時から戦だらけじゃ。考えたこともない・・・戦をするのは、民のためじゃ。民が飢えれば、隣国より奪うしかない。奪い返すしかない。
瀬名
 奪い合いは、犠牲が多くございます。
家康 ならどうする?
瀬名 もらえば、ようございます。米がたくさんある国からもらえばようございます。もちろん、ただではもらえません。代りの代物を差し上げます。塩がある国は、塩、金山がある国は金、魚がとれる国は魚を。奪い合うのではなく、助け合うのです。

瀬名が訓垂れるのを夢うつつに聞きながら、
石橋湛山の「小日本主義」をぼんやり思い浮かべた。
小日本主義は、軍国主義の真っ只中1910~20年代に、湛山らによる外交思想。当時の国策の主流「大日本主義」(帝国主義)を批判、産業主義・自由主義個人主義を3つの柱とする主張。軍備縮小「ワシントン会議」の前、本当のテーマが「植民地問題」ある見抜き、日本が英米に対し主導権を握るには、軍備縮小の提案と、植民地を「一切を捨つるの覚悟」であると結論づけた。今から思えば、先見の明あふれる主張であるが、軍国主義の真っ只中では、時代のあだ花であった。
瀬名構想はナイスであるが、戦国時代にあっては、なんとも悲しい結末を迎える。
次週、タオル3枚を用意。