どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

ぽきぽきと、股関節 【哀愁の入院記①】

文化の日の深夜。トイレ帰りに、真っ暗な寝室でコケる。ベットに戻ろうとするが、足に全然力が入らない。

アレレレ・・・

家人を呼ぼうとしたが、深夜なので遠慮した。寝室の床に倒れたまま、どうしょうかと思案に暮れる。とりあえず、寒し。ベットから掛布団をなんとか引っ張り出す。とりあえず、眠し。そのまま寝る。翌朝、家人に起こされる。助けてもらいながら、よくやくベットに戻る。どうしたものかと思案に暮れる。眠たいし。転んだだけなので軽い打ち身だろうと、そのまま寝る。しばらくして、痛みで目がさめる。さて、どうしたものかと、また思案に暮れる。全然動けないなので、自力で病院に行くのは無理。誰か助けがいるが、家人しかいない。どうしたものかと、またまた思案に暮れる。救急車を呼ぼうがと思ったが、コロナ禍の現状でが、呼ぶのがはばかれた。しかし、どうにもならん。俺は、サミエル・ベケットか。以前、世話になった整形外科クリニックに電話したが断られた。しょうがなく、救急車をを呼ぶ。幸いにも近所の私立医科大学病院が、受け入れてくれえるということで、深夜の救急搬送。こんなことなら、もっと早く呼べばよかったと半泣きの俺。早速、レントゲン撮影。

股関節が、ぽきぽきと二か所、折れますねと、淡々と先生。
「二か所だって」と、うれしそうな看護師(女性)。

手術が必要なので、尿道に小便用に、チューブを入れると言う。

噂に聞いたあれか・・・、ベットの上で震える。

三人の若い看護師が、楽しそうに、俺の尿道にチューブを入れようとする。もう小鮎のような俺のおちんちんに、図太いチューブが挿入できるはずもなく、さんざんいじられた末に、あまりに苦しむ俺を見て、ベテラン看護婦を呼んだ。そして、信じられない一言。

ちょっと曲がっているから難しいわね。手術前に処置するから、今夜はいいいわ。

チューブで傷だらけにされた、俺の尿道は、排尿のたびに激痛が走った。これは、悲劇の序章。勇気があれば、続きの【入院記②】を書く予定だが、今のところ、その根性はない。