どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

そういえば、【大正】という時代があった。

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最近、「おゃ」と思った投稿作文

【待合室で】  投稿者/98歳の女性

「ママさん、あなたの元号がないよ」。九月の初めにもらった風邪が長引き、咳が止まったのは月末。体力が衰え、聴力も弱ったので、初めて伺った耳鼻科でのこと。

 待合室で持参の週刊誌を拾い読みしている私の前に、代筆で記入しようと、私の申込書を持った息子が、受付から来て、やや焦り気味の声。

 私は慌てなかった。同様のことが、これで三回目だったから。「ではね、西暦の年号を書いておいて」と頼み、四桁の数字を伝えて、まずは一件落着。丁寧に聴力も検査していただき、午後には帰宅したものの、何かしら腑に落ちない一日だった。

 人生百年時代のキャッチフレーズを、何かにつけ見聞きする昨今、間近とは言え、まだ百歳に満たない私の元号がないとは。

 大正の時代はわずか十五年。昭和に比べると四分の一もないけれど、私には大事な元号。そう言えば「大正は短いけれど、祖国のために尽くして戦死された若い方の率は、一番高い時代」と、やはり大正生まれだった主人の言葉を思い出す。

 何にしても今しばらくは、書類の生年月日に元号欄には大正の「T」を先頭にしてほしい。衒(てら)うことなく気持ち良くTの字に丸をつける日を楽しみにしている。 中日新聞「くらしの作文」11月5日掲載

これが、98歳の方が書いた文章か。う~ん、久々に唸った。なんともすさまじい我が国ジャパンの超高齢化時代。100歳まで長生きしてください。

大正の由来は『易経』彖伝・臨卦の「大亨以正、天之道也」(大いに亨(とほ)りて以て正しきは、天の道なり)からである。よくわからん。