どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

♪~フランク永井は低音の魅力、牧伸二は低能の魅力~♪

         
新聞の片隅に掲載された「フランク永井 ザ・ベスト」の広告。昭和の匂いが香り立つ。俺の大好きなムード歌謡の先駆者。数々のヒット曲を世に送り出す。俺は、その独特な曲名に心惹かれる。
有楽町そごうのキャンペーンソング「有楽町で逢いましょう 」を筆頭に、「東京午前三時」「夜霧の第二国道 」「羽田発7時50分 」「公園の手品師」「夜霧に消えたチャコ」「西銀座駅前」等々、タイトルを聞いただけで、その曲の世界が浮かび上がる。
曲名だけでなく、歌詞も魅力的だ。たとえば「西銀座駅前」!

♪~ABC・XYZ これは俺らの 口癖さ
  今夜も刺激が 欲しくって
  メトロを降りて 階段昇りゃ
  霧にうず巻く まぶしいネオン
  いかすじゃないか 西銀座駅前~♪

「ABC・XYZ これは俺らの 口癖さ」というフレーズ。文字面だけを見ると、頭がおかしい奴としか思えないが、低音ボイスに乗ると抵抗感なく聴ける。フランク永井の歌唱力のなせる技である。実際には、「西銀座駅前」は、魅力的なスポットがあるわけでもなく、なんとなく寂し気な街並みであるが、「いかすじゃないか フランク」
ヒット曲を連発した華やかな全盛期と比べると、自殺未遂から後遺症に苦しんだ晩年は哀れであった。
 
♪~忘れられない夢 見はてぬ夢を
  捨てて旅立つ 心は暗い
  さよなら さよなら
  俺は涙を のせてゆく
  ああ 羽田発7時50分~♪