難波を見聞し、世の動きを知る数正VS岡崎・浜松にこもり、世間知らず三天王。
ありていに言えば、数正に軍配だが、そうならないのが、世の常。声が大きい方が勝つ。今も昔も同じ。
年金生活者の身は、アホタワケ三人組を見て、「これだから若い者は・・・」の老害言葉がつい口をつく。無知でも、こころざしが高ければ、なんとかなっちゃうのも世の常。いずれ、数正の思慮を知り、一皮むけるだろう。そして、数正の意志を継ぎ、「パクス・トクガワーナ」を実現してくれば、それでいい。それも世の常。(しかし、直政は少々あぶない輩。止めが入らなければ、本当に数正を切っていた雰囲気。若気の至りも、たいがいにせい)
さて、数正に同情する向きも多かろうが、案外、るんるん気分やもしれん。おのれのやるべき事は、すべてやった。悔いはない。後は若い者に任せればいい。しかも、ド田舎の岡崎の城代から、花の難波に行く。糟糠の妻と頼もしき長男と一緒に。ありていに言えば、幸せのど真ん中。岡崎には、もう数正の居場所はない。やるべき事もない。老人扱いは、まっぴら御免の助。我が道を行き、そして逝く。人生、かくありたい。数正がうらやましい、哀れな年金生活者。やれやれ君。