どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

新潟産「コシヒカリ」の不都合な真実

クラッシック コシヒカリ

令和の時代、私たちが新潟産「コシヒカリ」として食べているお米は、そのほとんどが昔からの「コシヒカリ」ではない。
科学的、法律的に異なる「コシヒカリBL」品種である。BLとは、「いもち病抵抗性系統」(Blast resistance Lines)の略称、品種改良された米である。「いもち病」とは、稲作にとっては難題だが、詳細は省略。

なぜ、まがい物の「コシヒカリBL」が蔓延しているのか?

昭和54年に発生した「いもち病」により、3年連続して、本来の新潟産「コシヒカリ」生産量は平年を下回る状況が続いた。新潟県は、「消費者に対し、良質米を安定的に供給する責務を果たす」という美名のもと、「コシヒカリBL」の品種改良に手を染めた。
現在、新潟県の「コシヒカリ」の作付面積は、98%がBL。昔ながらの「コシヒカリ」(クラシック米と呼ぶ)は、わずか2%。もはや絶滅危惧種である。

なぜ、こんな詐欺まがいの事が横行しているのか?

新潟県の推奨品種が「コシヒカリBL」であり、JAの買付けるお米は「コシヒカリBL」のみ。したがって、ほとんどの農家が従来品種の「コシヒカリ」を作らずに「コシヒカリBL」を作るようになっているのが現状。
かって「コシヒカリ」がおいしいお米として全国に知れ渡ったのは、従来品種の「コシヒカリ」であり、「コシヒカリBL」ではない。

多くの日本人が「コシヒカリBL」を「コシヒカリ」と思い込み、おいしいという。日本穀物検定協会実施の「米の食味ランキング」では、従来同様「美味しい」と評価されているそうな。何をか言わんや。

食品の「産地偽装」が問題になるが、この場合はどうなの? 産地は「新潟産」 本当なので、偽装ではない。なんだが、笑える。