平八郎は、怒りん坊さん。
「すぐに出陣していれば、明智をうんねんかんぬん」
このところ風格を増した家康公。世の中、そんなに単純しゃないのよ、諭す。普通、シオシオノパーッ(昭和語)になるのが世の常だが、そこは単細胞平八郎。簡単に納得。北条を討つぜ!とイキる。こうなれば、鬼に金棒、平八郎に槍。(最近、偉くなって槍働きのシーンがないのが残念) 汁かけ飯を親子で喰らっている田舎もんなんぞ、平八郎の河童。
・・・とここまでは、導入部。
ワンマン社長の信長。秀長という優秀なビジネスパートナーと二人三脚の秀吉。見た目、合議制の家康。三英傑のそれぞれの経営方針。ワンマン社長は自らがダメになれば、ダメ。二人三脚も、独りになればNG。見た目合議制、最古参の数正が欠けても盤石。かえってリフレッシュされていい感じ、組織も引き締まる。
昭和期、企業経営を家康公に学ぶ類のハウツー本が盛んに発行された。当時、血気盛んな我輩は、「なんで、タヌキオヤジに学ばにゃあいかんのだ」とうそぶいていたが、年金生活者の今「さもありなん」と思う。
平八郎のついでの直政。
会議ではなく、1対1で直政に侍大将の昇進を告げる。(今後の事もあるので、経営コンサルの正信は同席)もう有頂天の直政。この殿ためなら、なんでもする。史実によると、なんでも、されたみたいだが。家康公の人心掌握の術、お見事。
さて、次のお楽しみは、数正寝返りのタネあかし。