どうする家康「伊賀を越えろ!」篇。山田半蔵がコミカルに描かれる。「おいおいおい半蔵、大丈夫か?」とTVの前で、ツッコミを入れる。
山田半蔵のコメントを拝見、愕然。
「手を差し伸べてくれる人のことも敵だと思い込んでしまい、自分だけを信じた結果でもあったのかなと。目の前のことでいっぱいになって余裕を無くし、周りを信じないとこういうことになりますよ……というのは、すごいメッセージ性だなと思いながら演じていました」
確かにそうだ。切羽詰まった状況では、冷静な判断はできない、疑心暗鬼を生じ、思わない行動をする。我が65年の人生。そんなことの繰り返し。何故、あの時、あんなことを?と思う事の数々。
古沢脚本は、コメディタッチの展開の中に、真摯な人生へのメッセージを忍ばせた。まさに忍びの技。それをさらりと演じる役者の凄味。脱毛。