どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

除草剤をまく 日本人の特性 ~ビックモーター事件に想う

保険の不正請求に端を発したビックモーターのあれやこれや。環境整備の除草剤まきに続いて、コーラに蟻が入っていた、経営コンサルは知床事件と同一人物、新社長は元暴走族のヘッド等々、SNSがにぎやかだ。
さて、除草剤問題。会社から除草剤をまけという直接的な指示はないにしろ、「環境整備」の指示の元、それらしきことはあったろうとアホな俺でも想像できる。
さて、巨悪の根源は、元社長だが、実際に除草剤をまいた従業員はいかがなものか。同情の余地はあるが、完全な思考停止状態である。
会社の指示を免罪符に、無自覚に悪行を重ねる。たぶん、社内ではこんな会話が交わされたと類推する。

「さすがに、除草剤をまくのってヤバくない?」
「会社の指示だから、しょうがないだろう」
「なに、ひとりでいい子ぶっているんだよ」
「だったら、お前ひとりで草を抜けよ」

日本人の大好きな同調圧力。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」(昭和語) ひとり、赤信号だから止まっていると、「交通ルールを守っているんじゃねぇよ」と陰口を叩かれる始末。おかしなもんだ。おかしいと思うが、これが除草剤問題の本質。
元社長は、悪中の悪だが、それに盲従する凡人の悪。こちらの方が問題である。

「人間は考える葦である」 か弱い人間は考えることにより、かろうじて生きてきた。考えることをやめた人間の未来は・・・。

ビックモーター社員の将来を想う。グループが解体するのは必然。その後の履歴書には、「元ビックモーター社員」の肩書がついてまわる。

Think or Die.