「大関の名を汚さぬよう【キハクイッセン】の精神で努力いたします」
大相撲「豊昇龍」。大関昇進伝達式の口上。65年間日本人をやってきて、初めて耳にした言の葉。【キハクイッセン】は、「気魄一閃」と書く。漢字なら、なんとなく理解できる。「どんなことがあっても力強く立ち向かう」という意味。だったら、そういう誰でも理解できる日本語の方が良さげだが、難しく言いたいのかな。
小生のあやふやな記憶では、かような難解な四字熟語を多用するようになったのは、貴花田(貴乃花)の大関昇進の口上「今後も不撓不屈の精神で相撲道に精進します」からだと思う?貴花田が始めたなら、そりゃ誰しも「二番煎じ」と思う。
モンゴル帝国のお方が、「気魄一閃」という難解な日本語を知っていたとは到底思えない。タニマチの輩の入れ知恵は明白。一生に一度の口上、自らの言葉で語らしてやれよと思うが、違うか?大相撲の伝統という魔物の仕業。