どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

第2の「雪印」になるか?~ビックモーターのこれから

昔の昔、「俺は、寝てないんだ!」の一言で巨大グループを解体の危機に追い込んだ追い込んだ社長がいた。不用意な言葉とは、恐ろしいもの。
今の今、ある不祥事企業の社長は社員に向け、不用意なLINEを送付。一言がLINEに置き換わるというのは時代を感じる。

ビッグモーターの兼重宏行社長が全店の店長に送ったLINE文書

今の昔、広報を生業とした小生には、ゾクゾクするLINE。まだこんな昭和の社長がいたんだなぁ~と感動すら覚える。

「全社員の2%に満たない一部のBP社員の過去の不祥事」この現状認識の甘さが致命的。さらにそれをLINEで送付する愚かさ。過去何度も問題の発火点となったLINE。まさしく「火中の栗を拾う」
諺ついでに、「打落水狗 」(正確には魯迅の言葉) 水に落ちた犬を徹底的に叩く日本人の性。その急先鋒のマスコミ。これから、どんどん別の不祥事を暴くだろう。雪印事件もそうであった。

「2%に満たない一部のBP社員」 この選び抜かれた言葉の選択。「悪いのはBP社員、私ではありません」謝罪の気持ち100%無し。BPという言葉を知らなかった。「板金塗装」の意味。ひとつ勉強になった。

「これまで以上に(中略)クオリティの高い、サービス、商品の提供をお願いします」
クオリティの高いってブラックジョークか。さらに社員にお願いする厚顔無恥

余りにもひどい内容なので、広報担当が早速訂正と詫びを入れたが、遅きに失した。不祥事関連の社長発言なら、広報担当が事前にチェックするのが常識だが、絵にかいたようなワンマン社長。そうもいかんのだろう。一代で事業を成功させた社長の典型例。臍を嚙む広報担当者の顔が浮かぶ。

願わくば、社長の辞任程度で事を収め たいが、なんやら雲行きが怪しい。愚かな者が社長の可哀そうな社員。なんども見た風景。