どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

「厭離穢土 欣求浄土」 広報的にNG ~どうする家康「富士遊覧」篇


「厭離穢土 欣求浄土

信長に「陰気くさい」とご批判を賜り、散々な松潤家康。やけくそで、海老すくい「天下布武」バージョンを踊る。嵐の予感。

観点を変えれば、信長のいちゃもんは、正しい。
旗印の文字は、何ゆえ書かれたのか。信玄「風林火山」、戦場での行動規範。上杉謙信「毘」、毘沙門天のお守り。信長「天下布武」、武力で天下を治めるという政治方針。
翻って、家康「厭離穢土 欣求浄土」。「穢れた現世を逃れ清らかなあの世に生まれることを望む」という仏の教え。松潤家康は、小平太の入れ知恵で、「穢土」を「戦国の世」、「浄土」を「平和の世」と巧妙にすり替え、「太平の世をつくる」のは俺だという、自己アピールを旗印に。(あくまで、「どうする家康」でのこと)。タイプとしては、信長「天下布武」と同じ。松潤家康流「厭離穢土 欣求浄土」を広く世に広めなければいけない。されど、「厭離穢土 欣求浄土」。読めないし、書けないし、意味もわからないしの三重苦。

あかんと信長は想った。俺の「天下布武」。シンプルイズベスト。武力で世を治めるぜ!盾突く輩は許さんをアピール。読めるし、書けるし、意味はよくわかえる。今風の広報観点から見れば、ぐんばつ、言うことなし。信長は、「陰気くさい」の一言にそんな想いを託した。(・・・わけないわな)

さて、俺が足軽なら、どんな旗印の元で逝きたいか?「厭離穢土 欣求浄土」は、ご勘弁。字面が「陰気くさい」を通り越して、「おどろおどろしい」。逝く先は、浄土ではなく、地獄の感。「風林火山」は、有名処でいいのだが、其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山・・・ちょっとしんどい。俺的には、真田の家紋でもある「六文銭」。三途の川の渡し賃、決死の覚悟。デザイン感覚ぐんばつ。どうせ逝くなら、「六文銭」の旗の元。

そろそろ真田の登場。松潤家康をギャフン、ギャフンと、岩下志麻2回ご出演。