

お店の新規開店、新装開店のお祝いの花。店の繁盛を祝い、店頭に飾られる。華やかな雰囲気な雰囲気をかもしだし、いい感じ。
しかし、しかし、しかし、名古屋では開店同時に、人々は我先に、この祝いの花を平然と持ち去る。
これが、名古屋のローカル・スタンダード「花バイ」
「花バイ」の語源を調べたが、超ローカルのことだけに、詳細不明。我輩の推察では、「花を奪う」の意味から来ていると思うが確証はない。「花泥棒」から来ている説もあるが、語感的は違和感がある。そもそも「花バイ」という言葉はなく、我輩が、勝手に思うっているかも知れない。
・・・というくらい、この奇習は全国的に全然知らていない。無知は悲劇を引き起こす。
名古屋市以外の人。名古屋で一旗揚げようと新しく店を構え、開店の日を迎える。真新しいピアピカの店頭には、仲間たちの激励のお祝いの花がズラリと並ぶ。壮観である。「よし!やるぞ!」と店を開ける。詰めかけたババァ連中は、店には入らず、祝いの花をむしり取り平然と去っていく。「花バイ」の習慣を知らぬ者にとってぱパニック。
あわわ、あわわ、あわわ。
我輩は、これと同じ体験をした。青春時代、新規開店の喫茶店でアルバイトをした。店主は、名古屋人でなかった。当然「花バイ」を知らない。上記の事が、まま起こる。
唖然。
久々に人の「唖然」とする顔を見た経験が鮮明である。事情通の我輩は、これは名古屋の風習で、花が取られるほど、繁盛のあかしとされる旨を店主に懇切丁寧に説明。しかし、店主は、依然釈然としない表情。そりゃそうだわな。お祝いの花一瞬にして奪われ、後は枯れ木の賑わい。
さて、この「花バイ」を名古屋だけの奇習とは知らずに、他府県で行った場合、どうなるか?想像するだにに恐ろしい。
最後に、お店の本音。☟
