
「武田が来る」
設楽原の戦いの直前、三方ヶ原の戦いの恐怖が家康陣中を襲う。信玄亡き後とはいえ、武田の名将たちや精鋭軍団は健在。勝頼も父に勝るとも劣らぬ将器を受け継いでいる。こんな状態では勝てない。
家康は酒井忠次に命じる。
「左衛門尉。ここは一つ、海老すくいでも舞ってくれぬか」
通常は、こんな雰囲気の中でと敬遠するが、忠次は、根っから海老すくいが大好き。(麿赤児の息子だからね)
躊躇なく、ひと指し舞う。
♪~海老は どこにおりゃしゃあす。鮒、鮎、鮒、鮎。えーびーすくい、えびすくい~♪
バカ受け!(麿赤児の息子だからね。くどいね)大爆笑!笑いの渦が家康陣中に広がり、武田と戦う恐怖も雲散霧消。
「設楽原の戦い」の勝利の鍵は、信長が戦術の変化等、偉そうに訓垂れるが、歴史的事実は、「酒井忠次の海老すくい」にあった。これまで延々と続けられた「海老すくい」は、伏線であり、ここで回収。古沢良太の才能が光る。
本当に忠次は、「海老すくい」を舞うのか。乞うご期待!