どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

おいしいと メガネがさがるんです

昭和40年、オロナミンC初となるテレビCMがオンエア。

そのCMキャラクターは大村崑。 「うれしいと、メガネが落ちるんですよ」のセリフと一緒にメガネがずり下がる。これは大村崑のアイディア。このCMは一世を風靡した。

      
さらにCMの中で、おいしい飲み方を紹介している。卵と混ぜる、まずいのがわかる。ミルクと混ぜる、これはおいしそう。ここまでが許容範囲。挙句、ウィスキーとジンと混ぜる。おいおいおい、いいのか? 今なら、CMコードに引っかかる気がするが、そこは昭和のおおらかさか。


             
このメガネがずり下がった大村崑のビジュアルは、もう一つの顔を持っている。「ホーロー看板の王」である。ホーロー看板とは、金属板の上にガラス質の釉薬を焼き付けて作られた看板。昭和の時代、屋外広告にこぞって使われていたものである。当時、たくさんの種類のホーロー看板があったが、なかでも飛び抜けて有名なのが、このオロナミンCのホーロー看板である。42万枚ほど作られたというから、その人気のほどがよくわかる。

左から 王冠☞ スクリュー☞ マキシ☞ 樹脂製リング(現在)

オロナミンCで一つ疑問に思ったことがある。キャップが開けにくい。マキシ型というらしい、発売当初は、王冠型、その後開けやすいスクリュー型に変更。
昭和61年に今の開けにくいマキシ型に変更になった。利便性を考えれば時代に逆行。前年食品に「グリコ・森永事件」が発生した。昭和を揺り動かした大事件である。この事件に対応し、開けにくいが、外部から異物が混入されないことを優先した。その意味でも、昭和の時代を背負ってきた、オロナミンC。少し大げさ。


           
蛇足。
その昔、薬局でオロナミンCを買おうとしたらオロナイン軟膏が出て来た。しょうがなく購入しいた。その時は、「似たような名前つけやがって、まぎらわしい」と思ったものだが、それもそのはず。
オロナミンCのネーミングは、大塚製薬のロングセラー商品のオロナイン軟膏にあやかって付けたのだ。間違えても、生姜焼き定食肉ましましで。