どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

ずいぶんな 竹内まりや【けんかをやめて】

     


俺は、竹内まりやが大好きだ。二歳年上のおねえちゃん。


まりやが、喉を傷め、シンガーの道を諦め、作詞作曲の世界に歩み始めた1曲目が、「けんかをやめて」河合奈保子が、はつらつと歌う様子を見て、彼女はしっとりとした歌も似合うだろうなあ~と、突然「けんかをやめて」のフレーズが浮んできた。いつか河合に歌ってもらおうと、作詞作曲した。その後、まりや自身もセルフカバーする。

最近、Spotifyで、まりやをよくいる聴いている。「けんかをやめて」も、たまに聴く。あらためて聴くとずいぶんな歌詞である。二人のボーイフレンドを天秤にかける内容。特に2番の歌詞がえぐい。

ボーイフレンドの数 競う仲間達に
自慢したかったの ただそれだけなの
いつか本当の愛 わかる日が来るまで
そっとしておいてね 大人になるから
ごめんなさいね 私のせいよ
二人の心 もて遊んで
ちょっぴり 楽しんでたの
思わせぶりな態度で・・・

だから けんかをやめて 二人をとめて
私のために争わないで もうこれ以上 ~♪

♪~
「ボーイフレンドの数 競う仲間達に
 自慢したかったの ただそれだけなの」

ただ、それだけなのって、それを言っちゃあ、おしまいよ。

「いつか本当の愛 わかる日が来るまで
 そっとしておいてね 大人になるから」

好き放題やって、男心をズタズタにして、そっとしておいてね、はないだろう。人間としてどうなの?

・・・と、突っ込みどころ、満載である。

まりや自身もセルフカバーした際に、語っている。
「流石に『これって何様のつもり?』って気持ちにはなりましたけど、奈保子ちゃんが歌うとすごく可愛いのに、私が歌うとひどく傲慢な女性に聞こえるのはなぜだ? 私の曲の中では『何様ソング』の代表みたいな事になってますよね」

昭和、平成、令和と3つの時代をトップランナーとして走り続けた竹内まりや。俺のお好みは、昭和時代の不倫に匂いがプンプンとするラブソング。ベストは、「駅」。歌詞の中の、「ありふれた夜がやって来る」のフレーズに唸った。以来、カラオケでは、「駅」を泣きながら唄う。その昔、その姿を見て、皆引いた。
平成、令和になると、不倫の匂いは消え、人生とは?と訓垂れる歌になって来た。年齢を考えると当然のことだが、昭和で成長が止まっている俺は、不倫の匂いのプンプンするラブソングを所望したい。



蛇足。
河合奈保子が唄った「けんかをやめて」が、新海誠監督の最新作「すずめの戸締まり」で使用されている。新海誠が劇中のケンカ後のシーンに、この曲がピッタリということで使用されることなった。ストーリー上に欠かせない重要な楽曲のひとつとして作品を支えている。作曲家・筒美京平も、この曲を高く評価していた。
山下達郎に続き、新海誠筒美京平も手玉に取る、まりやは、偉大な「何様女」