どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

国策半導体会社【ラピダス】は、大丈夫か?

    

キオクシア、ソニーグループ、ソフトバンクデンソートヨタ自動車NEC、NTT、三菱UFJ銀行の8社が出資し、新しい半導体メーカー【ラピダス】が設立。最先端といわれる回路線幅2ナノメートルのロジック半導体開発に取り組む。政府は700億円を投じて支援。まさに、わが国半導体産業の起死回生を目指している。背景には、日本の半導体産業の危機的状況がある。コロナ禍の中、半導体の供給が少なり、自動車産業を中心に製造ラインがストップした記憶はまだ生々しい。
1980年代前半、世界の半導体市場の8割近くシェア半日本の導体メーカーが占めた。今は昔だが、8割である。なんともスゴイ。
その後、日米半導体協議で、日本国の半導体メーカーは足かせをはめられ競争力を失うことになる。産業構造の転換は遅れ、今や半導体の確保にあたふたするありさまだ。なんとも情けない。

さて、国策半導体会社【ラピダス】は、うまく行くのか? 俺は、失敗が目に見えていると思う。
かって、エルピーダメモリという会社があった。NEC日立製作所三菱電機半導体部門がひとつになった会社。しかし、出身母体ごとの規格、発想を統一することは難しく、組織が一つにまとまることはなかった。収益性は上がらず、競争力は低下し、経営破綻。
エルピーダメモリ】はわずか3社でもうまくいかった。【ラピダス】は、なんと8社。うまく行くと思う方がおかしい。旗振役は、経済産業省。政府がしゃしゃり出るとろくなことがない。先日の約約4000億円の税金を使った、国産ロケット【H3】の打ち上げ延期(俺は失敗と思う)、先日このブログでも書いた、約1兆円をドブにすてた国産ジェット機【SJ】の頓挫。☟

中日新聞

doncoyasuo.hatenablog.com

さらに恐るべきことに、経済産業省は、【ラピダス】の研究施設の開設にあたり3000億円規模の補助金を投下する。何をか言わんや。日本の凋落は続く。
エルピーダメモリ】の失敗で懲りた、日立製作所三菱電機の2社は、【ラピダス】から距離を置いている。(アホなNECは、懲りずに参加)
やれやれ君。