本格的なアルコール依存症に陥ってから、体重が60Kgから50ｋgに一気に下がった。油断すると50ｋを切る事がある。食事を満足に取らず、酒ばかり飲んでいるので、当然の結果。アル中ダイエット？そんなふざけたこと言っていると天罰が下るか、もう下っているか。
風呂上がりの己の裸体を見ると、情けなくなってくる。ふと気がついた。こんな惨めな裸体、どっかで見たことあるなぁ～。思いを巡らす。記憶の底から光が差す。
東北地方を旅行した折、たまたま偶然に、福島県白河市にあるアウシュヴィッツ平和博物館を訪れた。大震災の随分前の話だ。この施設は、アウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所、ナチ政権時代の資料を展示している。その中にガリガリに痩せた少年たちのフォトグラフがあった。見た瞬間、目頭が熱くなった。「食べたい盛りなのに、満足に食べれなくて、こんなに痩せだんだ」と思うと切なくて泣けてきた。その強烈なイメージは俺の心を射抜き、記憶の底に鎮座した。
自業自得、アルコール依存症で痩せた老人の裸体と彼らを比較するのも不遜なものだ。俺は、己の愚かさを恥じた。彼らにすまないと、鏡に映った己の惨めな裸体に向け、頭も下げた。向こうも頭をさげた。俺は、アホか。
PS このブログをFacebookに投稿したら、一瞬で消された。恐るべきAI。
