どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

人は、コミュニケーションがないと辛い。【哀愁の入院記⑥】


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ボケ老人たちとは、コミュニケーションが成立しない。うるさいよりもそちらの方が辛い。しみじみ、人はコミュニケーションを必要とするものだと感じた。
退院前にボケ老人から、解放され、コミュニケーション成立する患者の部屋に移動した。話が通じる。それだけで、なんとなくホットする。となりの患者は、俺の近所の寿司屋の大将らしく、会話も弾んだ。20歳から寿司屋の修行を初めて、50数年経過。今では、自分の店を持っている。回転寿司が人気の折、経営は苦しいらしいが、それでもお得意がいるらしく、なんとか継続している。膝を悪くしたそうで、来年の2月くらいに退院の予定らしい。まだ、店を続けるつもりなのかと尋ねると、幼い孫たちが、「じいちゃんの寿司を食べたい」と思うまで、なんとか続けたいの旨。なんだか、目頭が熱くなった。俺も食べに行きます!とおべんちゃらを言うと、「だたじゃないからね」と釘を刺された。さすが商売人。「あったりまえじゃないですか、ウニなんかどんどん注文しますよ」と言うと、「ウニは仕入れが高くて、赤字なんだ」。もう、シオシオのパー。しかし、会話が成立するだけで楽しい。ただ、若干ボケ気味で、俺が今住んでいる所を説明すると、「あそこね」と返事はするが、何回も同じ質問をしてくる。まぁ、ボケ気味でも寿司は握れるなら、まぁ、いいか。そろそろ退院の時期かな。