どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

初孫の お宮参りの 秋日和 【今日の一句】


講評
お宮参りとは、生後1か月の赤子を神社に連れ出し、老人の神主に祈祷を受ける残酷な儀式である。馬は、生後すぐ立って、歩く。歩かないと生きていけない。なんとも生物の成長とは、厳しいものだ。それに比べ、お宮参りなぞ、生物学的には、たいしたことではない。ただ、生後1か月だけに、天候が心配である。冷たい雨に降る中では、今後の人生を暗示するようで、いかにも辛い。初孫のお宮参り当日も雨の天気予報だったが、俺の信心で、雲一つない秋晴れ。まさに秋日和秋日和は、秋の季語であるが、小津安二郎の名作映画【秋日和】のタイトルでもある。映画【秋日和】のラストは、もうおばさんになった原節子の何とも言えない微笑みで、エンドマーク。詳細は面倒くさいので割愛するが、これほど人生を肯定的にとらえた映画は、日本映画では珍しい。小津安二郎の絶頂期の逸品である。この一句の作者も【人生の肯定感】を、それを初孫に伝えたかったのだろう。かの明石家さんまの「生きていれば、丸儲け」の哲学である。「生きていれさせば、なんとかなる」と死にかけのジジイからの初孫への悲哀と愛情溢れる応援歌である。乾坤一擲!

doncoyasuo.hatenablog.com