どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

悠然と 初孫の手で 梨もらう 【敬老の日の一句】

      

選評
【梨】は、【無】につながる。0歳の赤子が、64歳のしょぼくれジジイに与えるものなどは、ないものねだりであると、厳しい状況を詠んだ一句。さらに、残り少ない人生、自分の力で一所懸命に生きていけという初孫からの哀れな老人への応援歌でもある。剛柔併せ持つ、見事な一句。いずれ「梨の礫」となる現実を暗示する、いと哀れな一句でもある。秋の夜長に、しみじみと心に染みる。清水 土古(評)