俺の作品は、箸にも棒にも掛からなかった「文化放送 第15回ラジオCMコンテスト」のグランプリは、これだ!100万円のラジオCM。
■スポンサー企業
青二プロダクション「青二プロダクション附属俳優養成所青二塾」
SE:(心電図の止まってる音)
医師:電気ショックでもダメか。しかたない…。
SE:(医師の咳払い)
医師:おい、起きろよ。(イケメンボイス)
SE:(心電図の動く音)
医師:よし、盛り返した。
N:声で命を吹き込む。
演じるプロになる。青二塾。
★俺評
医者と患者という設定は、よくある。俺も考えて、何作品か応募した。しかし、その場面設定が単純だった。本作品は、「心肺停止」という緊迫したシーンの緊迫感を上手く利用した。場面設定の勝利である。「声で命を吹き込む」というコピーも秀悦だ。このキャッチコピーだけで、見事な作品になる。「演じるプロになる」という、スポンサーの企業を端的に表現している。「心電図」という、少々ドッキリする効果音の挿入も上手い。違和感なく聞ける。それだけに強いインパクトを残す。グランプリにふさわしい作品。
しかし、いいなぁ~100万円。
しかし、青二塾に入塾しても、「演じるプロ」には、まずなれない。そういう世界だ。このラジオCMを聴いて、俳優になるべく入塾した若者の前途は暗い。そういう意味では、罪作りな作品である。まぁ、そんなことどうでもいいか。
今年もこのCMコンテストはあるのか。あれば精進して100万円を獲得したい。20秒で100万円。さすがに都会のラジオ局は違うのう。
蛇足。100万円も現金書留だったのか?