【ドン横】とは、東京・新宿の複合施設「新宿東宝ビル」近くに集まる若者集団【トー横キッズ】から派生した呼び名。名古屋では、繁華街「栄」にある「ドン・キホーテ栄店」の横に集まる。だから、【ドン横】。なんだかな～、【ドン横】ってネーミング。「ドン横」の名付け親は、「ドン横の王」を自称する二十代の男性。なんだか、またまた「名古屋って、ダサ～い」と言われそうである。
ドン横キッズ
昨年夏ごろからツイッター上に「ドン横」という言葉が見られるようになった。２０代前半までの若者が多く、中には中学生もいる。「ドン横」という呼び名について、ドン・キホーテ栄本店の運営会社は「回答は控える」との立場を取っている。大阪・道頓堀には「グリ下（グリコ看板の下）キッズ」がいるとされる。中日新聞
家庭や学校とは違う居場所を求め、SNS経由で出来たコニュニティ。学校と違い、強制ではなく、自然発生的だから、集まる若者にとっては、心地よい空間である。東京や大阪から、わざわざ来る若者も多いと聞く。たむろする人数は日によって異なるが、総勢で百人以上とのこと。
「しゃべったり、たまにお酒飲んだり。友達と会うのが楽しくて」
「ここはトー横よりも平和ですよ」「オーバードーズ（薬の過剰摂取）をしているときが一番楽しい」中日新聞
なんとも物悲しい話である。人生で一番楽しい時期を、都会の小汚い片隅で過ごすなんて。集まる若者には、それぞれの事情があることは、百も承知だが、なんとも、物悲しい。まぁ、年寄りの余計なお世話か。
しかし、【トー横】といい、【ドン横】といい、何故に若者は、建物の横を好むのか？大人の縦社会への反発か？横のつながりを大切にするということか？深読みか？
【ドン横】は複合高層ビル建設の事業予定地となっており、今月26日で閉鎖される。残念なのか、良い事なのか、俺にはよくわからない。梅雨空を見上げて、想う。
