近所の古い一戸建てが取り壊されたと思ったら、三棟くらいの狭小の分譲住宅が建設される。散歩の途中に、そんな景色をよく目にする。
えっ、いつのまに。
・・・という感じである。旧友の自宅も取り壊されたと思っていたら、2軒の分譲住宅になっていた。ほんとうに、いつのまにという感じである。俺の近所には、そんな分譲住宅がボコボコ、ボコボコ建築されている。いずれも、個性的な外観で、お洒落な雰囲気であるが、なかには、これどうなのという外観の住宅もある。
内部は見れないが、現地見学会というものがあり、購入予定者のふりをして、内部を見学できる。
ずいぶん、狭いな。
いずれの住宅も、内部は同じ印象である。外部デザインとのギャップがすごい。我が家も、たいして広くはないが、それに比較しても、狭すぎる。階段や、廊下などは、我が家の2/3くらいのスペースである。これで家具とか搬入できるのかと、他人事ながら、心配になる。まぁ、余計なお世話だけど。
自社の建物にさほど特徴がなく、顧客認知度も高くない地場のハウスメーカーや建築工務店が、こうした分譲住宅に活路を見い出しているとのこと。ミニプロ(ジェクト)などと言われているらしい。古い一戸建てが取り壊されたと思ったら、三棟くらいの狭小住宅が建てられ、現地でテントが張られて営業マンが販売をしている。
価格は、3000~3500万円という感じか。住宅は狭いが、土地付きなので、妥当なところか。しかし、3000万円といえば、普通のサラリーマンにとっては、随分な値段である。それでも、飛ぶように売れている。我が家の裏手にも、そのタイプの分譲住宅が乱立している。壁が薄いのか、ドタドタ歩く音がよく聞こえる。
これで、一生、住宅ローンを払い続けるのか。
・・・と、ちょっと切ない気分になる。まぁ、他人のことをとやかく言える立場でないが。それにしてもである。
五月晴れの下、ピカピカの分譲住宅は、なんやら目に染みる。