どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

俺の宝物

            


近所の八幡神社の巨木が、安全上の理由で伐採された。残念ながら、安全上の理由ではしょうがない。神社が、この伐採された木の破片で、お守りを作成し、配布した。配布時期は、元旦のみで、その事実を知らないで、もらえなかった。
残念でたまらないので、伐採された巨木を見にいった。見る影もない、伐採後の巨木に、しみじみした。如何なる生き物にも、寿命はあるものだと実感した。伐採された巨木をつらつら眺めるうちに、木の幹の隙間になにか挟まっているのに気が付いた。取り出してみると、昭和36年の5円玉であった。一瞬、思った。持って帰ろうか。しかし、完全に賽銭泥望の態なので、当然バチはあたるだろう。しかし、昭和36年というに年号に心惹かれた。64歳なので、今さらバチが当たってもいいか思い、持ち帰ることにした。せめても罪滅ぼしでもないが、同じ場所に10円玉を差し込んだ。2倍返しだ。当時の金銭価値を考えると正確ではないかもしれん。
持ち帰り、きれいに洗ったが、長年の汚れは、なかなか落ちない。これは、これで、歳月のなせるものと思い、財布のかたすみに入れた、俺の宝物。