どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

オバケのQ太郎 逝く

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藤子不二雄の片割れが逝った。享年88歳。もう一人の片割れは、随分前に逝っている。俺にとっての藤子不二雄は、「オバケのQ太郎」。これは、二人の共作。その後、方向性の違いで、FとAに分かれていく。「ドラえもん」、「忍者ハットリくん」の名作も数々あるが、一番読んだ記憶があるのが「オバケのQ太郎」。アニメだったけど。
青年期に達した俺にとっては、藤子不二雄の漫画はあまり興味がないがない。しかし、その生き様は、慄然とするしかない。なにしろ、マンガが好きで、手塚治虫が好きで、高校卒業前にして、北陸・高岡の田舎から、敬愛する手塚に会うために、夜行列車で上京する。そのエネルギーたるや凄まじい。高校卒業後、就職するが、マンガへの情熱凄まじく、ふるさとでの職を捨て上京。艱難辛苦の末、一流の漫画家になる。二人の自叙伝「まんが道」を読んだ時、そのパワーに戦慄した。俺も、かくありたいと思った。思っただけで、俺は挫折した。エネルギーの量が藤子不二雄に比べれば、足元にも及ばなかった。一流になるためには、狂気的なエネルギーが必要だと実感した。才能とは、努力し続けることなのだ。