どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

かって、【将軍】という 米国TVドラマシリーズがあった

      

戦乱の世が終わった1600年ごろの日本を舞台に、大閣秀吉亡き後の諸大名の動行と、漂着した1人のイギリス航海士が旗本になってゆく過程を描く。出演はリチャード・チェンバレン三船敏郎島田陽子宮口精二など。1980年製作/アメリカ 原題:Shogun 配給:東宝


昔昔の事である。日本では、東宝配給として映画公開されている。俺は、この映画に出演している。と、言ってもエキストラ。出演のリチャード・チェンバレンを槍で小突く、足軽の役である。俺は、一応役者につもりであったので、その練習をしていたら、アメリカ人の助監督に怒られた。エキストラにそんな必要はないということだ。アメリカ留学直後の俺は、軽いスラングを発言した。それが助監督の怒りを買った。いろいろ罵詈雑言を浴びたが、そこは英語、全然わからないと通した。
しかし画面には、5秒程映る。そこは、アメリカの合理主義か。俺にとっては、米国TVのデビュー作である。その後、皆無であるが。米国では、TVシリーズとして、当時の最高視聴率であった。米国人が描く、おかしな日本という趣き。そのせいか日本では、あまりパットしなかった。

たまたま、俺の横に、【七人の侍】の宮口精二がいた。地面がスタッフらの足跡だらけであった。「あの、足跡、あのままでいいのか」と呟いた。黒澤明に鍛えられた宮口ならではである。足跡はそのままで撮影された。ようは、画面に映らないければ、別段問題にする必要はない。まさしくアメリカ流の合理主義である。おれは、そっとつぶやいた、宮口の言葉に、日本時代劇への愛を感じた。

カムカムエヴリバデイのハリウッド流時代劇映画はいかに、