どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

セゾングループという、共同幻想。

     f:id:doncoyasuo:20211211190304j:plain


もう誰も知らないと思うが、かって、【セゾングループ】という巨大な企業集団があった。有能でかつ無能な【堤清二】が、一代で作り上げ、完全にぶっ壊した企業である。今も、良品計画や、セゾンカード、ファミリーマート吉野家などに、その残骸を見るが、まさに残骸でしかない。

俺は、1982年に大学を卒業し、このセゾングループの中核の【西武百貨店】に入社した。当時は、【西武流通グループ】という、ださい名称であった。俺は、大学では【演劇専攻】していた。就職には、ほとんど意味のなさない学問である。普通の就職は無理である。たまたま、当時の前衛劇のトップランナーの【早稲田小劇場】が、富山県の田舎で【SCOT】という劇団を作り上げる計画で、西武百貨がその援助するので、演劇に詳しい人材を募集していると風の噂で聞いた。当時、学生寮いた俺は、卒業と同時に住む所がなくなるので、応募した。で内定した。派遣されるのは、当初2名の予定だったが【SCOT】側の都合で1名にしてくれということになった。多分、日芸卒のチンピラと俺が候補であった。今はないが、当時西麻布プリンスホテルの近くに、堤清二の自宅があった。そこに呼ばれた。ミッソーニのフカフカの悪趣味の絨毯だけが印象に残っている。清二曰く 君たち二人を派遣する予定だったが、一名しかいけないという主旨。当時、天狗だった俺は、そんな面倒くさいなら、俺をはずして地方に飛ばしてくれと啖呵を切った。まぁ、俺としては、パフォーマンスのつもりだったが、世の中そんなに甘くなく、結局、最果ての浜松店に配属になった。その後【SCOT】は、たいして注目を浴びていない。自己満足の世界である。演劇的には、それはそれでありだが、もし俺が派遣されていたなら、ロンドン公演、パリ公演、ニュヨーク公演も思いのまま、世界的な演劇集団になったと思う。まぁ、思うだけだけど。

で、悲劇は、これから続くが、それは、また、いづれ。まぁ誰も期待していていないがね。