小池栄子は、確かに気味が悪い。日本三大悪女のひとりである【政子】を演ずるには、ナイスキャスティングである。
小栗旬との絡み、大泉洋とのやり取りは、上質のコントだ。三谷の意図がよくわかった。従来の大河ドラマのイメージを完膚なきまでに壊すつもりである。「鎌倉殿の13人」のタイトルにも見て取れる。その意気込みや、よし。さすが、サンシャイン・ボーィズ。
しかし、小栗旬の「そんな気味の悪いこと言うの、やめてください」は、やり過ぎ感ある。俺は食事中だった。思わず、飯を噴出した。ちょうど夕食時である。日本全国で多くの人々が、ご飯を噴出した、はずである。
ガッキーVS栄子の女の対決、小栗旬と大泉洋の信頼関係の構築のシークエンスは、大河ドラマの風格漂う。まさに、剛柔併せ持つ、脚本の妙。お楽しみは、これからだ。