どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

モンタージュ

戦艦ポチョムキンオデッサの階段

モンタージュ(montage)は、映画用語で、視点の異なる複数のカットを組み合わせて用いる技法。フィルムのつなぎ合わせが独自の意味をもたらす。ソ連の映画監督セルゲイ・エイゼンシュテインに代表される。台本の言語的要素を映像に置き換えて編集していく手法。エイゼンシュテインの映画『戦艦ポチョムキン』の「オデッサの階段」がその典型。

藤本有紀は、この【モンタージュ】を使用した。幼少期のジョーと松重のチャンバラ映画。この二つは、まったく異なる視点の映像。それをつなぐことで、ジョーの心うちを的確に表現した。思わず唸るしかない。ここまで、スゴイか藤本。【モンタージュ】、コッポラの「地獄の黙示録」以来、久々に見た。
俺の大学での映像論のテーマは、【戦艦ポチョムキン】。評判ほど、面白い映画ではなかったが、青春の思い出である。今日も、過去への旅である。昔はよかった。今もよかった、と数年後思い出すのだろう。