お正月から、三井住友カードの「家族ポイント」のTVCMが始まった。
「家族」をテーマにしたCM表現は、難しい。クライアント様のご要望にお応えすると、たいていは、「家族って、いいもんですね」という感じのCMに仕上がる。結果、視聴者には全然伝わらない。鼻白む、だけである。お金をドブに捨てる結果になる。
幸せな「家庭」、不幸な「家庭」。普通の「家庭」は、幸せな時もあるし、不幸せな時もある。世の中は、そう言うもんだ。幸せな「家庭」の、幸せな時期を描いても、多様性あふれる、現代の「家族」関係を訴求するこは難しい。ましてや「家族」に関連したサービスの訴求は難しい。
今回の三井住友カードのTVCMは、【再婚】というクリエィティブジャンプで、その壁を越えた。
ストーリー
1男2女を持つマイペースな母「南波さん」（鈴木京香）が「旦那くん」（飯塚悟志）と突然再婚を決めたことから始まる。社会人としてすでに一人暮らしをしている長女（中条あやみ）、就職活動を目前に控えた大学生の次女（古川琴音）、大学受験勉強真っ只中の長男（細田佳央）という、既にある程度の型ができた家族に突然入り込んだ、新たな家族の「旦那くん」。互いに距離感を探りつつ、どう家族としてつながるべきかその在り方を探っていく。
鈴木京香VS東京03の再婚カップルのキャスティングが絶妙。琴音のナレーションもイケている。今後の展開が楽しみだ。
・・・と言っても、三井住友カードは持っていないし、持つ予定もないけど。それは、それ。これは、これ。
