雨 潸潸と この身に落ちて
わずかばかりの運の悪さを 恨んだりして
人は哀しい 哀しいものですね
それでも過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね
風 散散と この身に荒れて
思いどおりにならない夢を 失したりして
人はかよわい かよわいものですね
それでも未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね
愛 燦燦と この身に降って
心秘そかな嬉し涙を 流したりして
人はかわいい かわいいものですね
ああ 過去達は 優しく睫毛に憩う
人生って 不思議なものですね
ああ 未来達は 人待ち顔して微笑む
人生って 嬉しいものですね
太文字の二行が、身に染みる。小椋佳の文学の香りがする。最近の歌にはない、奥深さだ。
大腿骨頭壊死と肝硬変で苦しんだ美空ひばり、最後は、難病【特発性間質性肺炎】で逝く。酒とたばこが原因。享年52歳。皮肉にもアルコール依存症患者の平均寿命である。今年は、33回忌。合掌。