俺は、二人の子供を赤ちゃんの時に、お風呂に入れた。記憶に残っているし、配偶者もそう言っているから、確かだ。耳に水が入らないように、子供の耳を押さえていた感覚が、まだ左手に残っている。なんとも不思議なものだ。
俺の今の夢は、まだ見ぬ孫をお風呂に入れる事。だが、ちょっと無理かもしれない。なんとなく間に合わない気がする。残念だが、これも自業自得だから生姜焼き。
最近は、耳を押さえないで入浴させるらしい。耳は、奥が深く、なかなか水が入らないらしい。仮に入ったとしても、すぐに乾燥して、たいした問題ではないらしい。逆に耳を押さえると鼓膜に負担をかけ、耳から手を放したときに鼓膜が裂けてしまう危険もあるらしい。俺は、間違った入浴方法していたのかな。当時は、そう習った気がする。まぁ、時代が進めば、育児の方法も変化する。それまでの常識がくつがえることはよくある。昔は、スポーツの練習中に水を飲むのは厳禁だったが、今は積極的に飲むのが常識だ。例えが、いまいちか。
まぁ、耳を押さえることもないのだから、俺が入浴させることもないか。やれやれ。なんともさみしい話だ。
