どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

アル中【若山牧水】先輩の遺体は、死臭を放たず。

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        妻が眼を盗みて飲める酒なればあわてて飲みむせ鼻ゆこぼしつ

セ、先輩!俺のことを歌ってくれたのですか!感謝感激雨霰!違うか。己のことか。
牧水先輩は、大の酒好き。一日一升程度の酒を呑んでいた、まごうことなき アル中である。晩年は、「蜘蛛」の幻覚に悩まされ、空を払うようになった。最後は、口内炎で酒が飲めず、唇に酒を塗ってもらったというから凄まじい。43歳で、アル中らしく肝硬変で逝く。「 静か なる 臨終 なりし」と妻で歌人の貴志子が残している。まぁ、アル中の本懐たる死に様だ。俺も、かくありたいと願う。

有名な逸話だが、残夏の盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったらしい。「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師が驚いた。
その時の医師の記録

「滅後 三日 ヲ 経過 シ、 而 モ 当日 ノ 如 キハ 強烈 ナル 残暑 ニモ 係 ラズ、 殆 ンド 何等 ノ 屍臭 ナク、 又 顔面 ノ 何処 ニモ 一 ノ 死斑 サヘ 発現 シ 居 ラザリキ。( 斯 ル 現象 ハ 内部 ヨリノアルコホルノ 浸潤 ニ 因 ルモノカ)」

ところで、8月24日は、【愛酒の日】だ。牧水先輩の誕生日。アル中で死んだ方の誕生日に設定するなんて、まさにブラックユーモア。全国の蔵元で、お祝い?のイベントが開催される。行ってみたいが、アル中の身としては、無理だわね。残念!
締めの歌。

       足音を忍ばせて行けば台所にわが酒の壜は立ちて待ちをる

ほんと、アル中は、生姜焼き定食。ちなみに、オフィシャルサイトです。
www.bokusui.jp