どんこのアル中 日記

名古屋在住の【年金生活者】。方丈記&徒然草。

伊集院 静 【ひとりをたのしむ】を読む

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なんとなく、タイトルに惹かれて購読した。最近は、この手のタイトルの本が数多く出版せれている。若者は本を読まなくなり、高齢者しか本を読まないのが要因であろう。伊集院もそれにあやかったか。タイトルから期待した内容とは少し違ったが、俺の思い過ごしだ。

伊集院は、くも膜下出血から見事復活した。闘病中だと、こういう復活ものに心を惹かれるのだろう。俺も、なんとか、復活したいが、足は浮腫むし、腰は痛いし、口角炎をなかなか治らないし。まぁ、そんな愚痴を言っても、生姜焼き定食。(余談が長くなった)

次の言葉が、なんとなく、身に染みた。

「六十 五 歳 を 過ぎ て 何 かを し たかっ たら、 それ まで 経験 し た 苦労、 辛 さの 何 倍 もの 苦節 の 時間 と 対峙 す べき です。〝 ひとつ の こと を 成し遂げ た 自分 が 今更 なぜ、 そんな 苦労 を〟 という 考え では ダメ です。 最後 の 苦労 を する の です。 いや 最後 まで 大変 なのが 仕事 です。 これ までの 勲章 を 捨て て しまい なさい。 それ は 過去 の こと で あっ て、 今日、 明日 からの 日々 の 仕事 や、 生き甲斐 とは まったく 別 の もの です。 ほんの 一年 か、 一年 半、 苦労 を し て みる の です。 勿論、 若い 人 に 叱ら れる こと も ある でしょ う が、 その 歳 に なっ たら 年齢 など 忘れ て しまい なさい。 きっと 何 かを 得 られ ます」  

俺は、今、63歳だが、再就職できず、無職のろくでなしブルースである。確かに過去のことばかり考えている。これからの未来なんて、考えたくもないと言うか、考えても生姜焼き定食という気分。多分、伊集院の言う事が正しいのだが、大先生と比べても、生姜焼き定食。アルコール依存症セミナーで、毎日を丁寧に大切に生きることが、回復の道みたいなことを教えられるが、その先、何が待っているというのか。いかんいかん、どうもネガティブになりがちだ。今日の天気のせいか。天気のせいにしても生姜焼き定食。

しかし、伊集院は、スゴイ。その生き方といい、作品といい、考え方といい。一つだけ許せえないのは、夏目雅子との交際は、不倫関係で、夏目は複数回堕胎していることだ。ウキペディアを見て初めて知った。まぁ、嘘か本当かはわからんが。夏目は、俺とタメ歳である。ずいぶん早くに逝った。白血病だったが、最後は、抗がん剤の副作用で肺炎を併発し、それが原因だったらしいが、俺は、伊集院との生活が引き金になっていたと思えて生姜焼き定食。話は、横道にそれる。まぁいいや。

実は、先日の原田の【メメント・モリ】を読んだ直後に、kindleのアプリが立ち上がらなくなった。
doncoyasuo.hatenablog.com

結構、kindle本を購入していたので、焦った。アンインストールしてインストールすればいいだけのことだが、それまでの購入本のデータが消えると思っていた。立ち上がらないので、生姜焼き定食で、その作業をした。杞憂であった。データは、クラウドにあって、それをダウンロードする仕組みであった。そのなこと、ほんの少し前なら、簡単に考えて、すぐに実行したものだが、嗚呼、衰えたなと実感。

再度、kindleを利用できるようになったので、そのお祝いにの本書を購入した。もうこれで有料のkindleはやめにする。ユナイテッドを利用する手もあるが、読みたい本がない。まぁ商売だからさ生姜焼き定食。なんか、横道というより、ローディング・ワインディングロードの様子だ。ただ、ごく少額でも、伊集院に印税が入るというのが、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ。ヤレヤレ。