アルコール依存症
君は、【檸檬】という漢字を書けるか? まず、ほとんどの人は書けまい。小生も当然書けない。書ける人は、漢字検定の勉強をしている人くらいであろう。しかし、「れもん」と読める。書けないが、読める。梶井基次郎の名作【檸檬】のせいである。小説か、エッ…
肝硬変の検査は、血液検査、画像診断が一般的だが、【肝生検】という恐ろしい存在がある。肝臓に細い針を刺してごく一部を採取して、顕微鏡で肝硬変かどうかを診断するのである。聞いただけで、気分が悪くなりそう。また、引用文ですまん。最近、手が痺れて…
立原正秋は、54歳で食道がんで逝く。随分と偉そうな事を書いていたので、もっと年老いていたかと思ったが、意外にと若い。まぁ、アル中は、短命だから妥当なところか。文壇の酒豪番付で横綱をはるくらいだから、大酒呑みだった。雑文集【秘すれば花】の酒の…
俺はグルメ漫画の至宝【孤独のグルメ】の大ファンだ。TV東京のドラマ版も欠かさず見ている。今は、シーズン9をオンエア中だ。なんとも、すごい人気である。グルメ漫画の元祖であり、グルメドラマの元祖である。俺は、世間受けする前から注目していた。単…
アル中の根本的な原因が解明された。 お酒には、楽しい気分になる、緊張をほぐし、嫌なことを忘れさせてくれる、など様々な効果がある。これらの一時の快感に魅了され、アル中になる。脳には快楽、恐怖、不安、痛みなど、さまざまな機能を担当する神経回路が…
日本の食品輸出額は増え、日本酒やウイスキーなどのアルコール飲料は前の年の同じ時期より83%増えて563億円なった。NHK 日本酒は、海外の富裕層に大人気。メイドインジャパンのウィスキーも繊細で、スコッチウイスキーと肩を並べる。コロナ禍で、世界中でア…
8月1日(日)は、【肝臓週間】の最終日。日本各地で日本肝臓学会主催の市民公開講座が開催された。ほとんどがオンライン開催。小生も受講した。この手の講座は、なんか今市だなという印象が強いが、小生の受けた講座は、ウィルス性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝…
このところ、ストロング系酎ハイのTVCMが多い気がする。というか、垂れ流し状態だ。俺は、アル中だから、特に敏感かもしれん。TVを見ていると必ずお酒のCMは流れる。ドラマでも飲酒シーンのオンパレードだ。このストロング系酎ハイがヤバいのである。アル…
【サルコペニア】とは、ギリシャ語で筋肉を表すサルコと、喪失を意味するペニアを組み合わせた造語だ。加齢などで筋肉量が落ち、筋力低下が起きた状態。 入院以来、俺の足の筋肉は衰え、【サルコペニア】状態。自分で簡単にチェックできる。ふくらはぎ周囲の…
自立支援医療精神科の病院に入院しないで行われる治療(外来、投薬、デイケア、訪問看護等)の自己負担額を軽減できる制度。 アル中もその対象になる。 俺の場合、市民税非課税、本人収入80万円未満の【低所得1】の分類になるので、月額の上限負担額は、2,50…
久々に、絲山秋子を読んだ。アルコール依存症に苦しむ若い男「ヒデ」と、片腕を失った年配の女「額子」の再生の物語。100%の恋愛小説だ。アルコール依存症におちいった「ヒデ」の心情が、アル中の俺にとってはきつい。リアリティあふれるというか、リアルそ…
イギリスの国家統計局のデータによると、イングランドとウェールズで2020年、アルコールの乱用に関連した死亡者の数が16%増加。新型コロナウイルス感染症のパンデミックによるストレスが関係している可能性があるらしい。ロックダウン(都市封鎖)が各地で実…
朝五合 昼五合 夜一升。古今亭志ん生の酒である。 志ん生には、酒にまつわる逸話が多い。有名なのは、関東大震災の時の話である。地震で酒が地面にこぼれるといけないと思い、酒屋へ駆け込む。酒屋の主人はそれどころではないので、勘定をとらず、その場で一…
妻が眼を盗みて飲める酒なればあわてて飲みむせ鼻ゆこぼしつ セ、先輩!俺のことを歌ってくれたのですか!感謝感激雨霰!違うか。己のことか。牧水先輩は、大の酒好き。一日一升程度の酒を呑んでいた、まごうことなき アル中である。晩年は、「蜘蛛」の幻覚…
【アル中ハイマー】とは、山田風太郎のオリジナル。アル中と認知症を掛けた造語。なかなかのセンスだ。さすが、ベストセラー作家。さて、アル中ハイマーは、毎晩、晩酌にウイスキーをオンザロックでボトル3分の1ほど飲み続けた。いきなりのウィスキーのオン…
あっという間に 三 ヵ月 が 過ぎ た。 酒 は いっさい 口 に し て い ない。 三 ヵ月 がんばっ た 自分 を ほめ て あげよ う と、 ひさし ぶり に 寿司 屋 に 入っ た。 もちろん 飲む のは〝 お茶〟 だけ。 腹 が 減る と 飲酒 欲求 が わい て 出 て く…
NHK連続テレビ小説【おかえりモネ】、アルコール依存症に苦しむ浅野忠信の演技が切ない。脚本がよくできている。アルコール依存症のことをよく理解している。アル中100%の俺が言うのだから、間違いない。有無。最近はこのパターンが多いZ! 「台本を読みな…
これは、下品な下ネタではない。医学的見地から語る、魂の記録である。そこんとこ、よろしく哀愁。 最近、つらつら思うことがあった。 「あれ、俺の金玉、小さくなってねぇ」 有無。バットの方は、何年も前から、うんともすんとも言わないので、ボールが小さ…
小津安二郎の晩年の朝食は、黒ビールに生卵を落としたものだった。完璧なアルコール依存症である。撮影所にも、アルコールの匂いをさせて来たそうな。結局、ぴったり60歳の若さで逝く。頸部のガンであった。アルコールが、原因なのか、よくわからんが。 小津…
以前、コロナ禍でアルコール依存症が増加しているというブログを書いた。doncoyasuo.hatenablog.comその後半篇。日本最大のアルコール依存症治療機関の久里浜医療センター院長の樋口氏曰く アルコールは少量であれば、特定の疾患についてはむしろ発症率が下…
富山県黒部市に住む小学校教師の次女・岸本藍(比嘉愛未)、東京で夫と二人の子どもと暮らす専業主婦の長女・宮沢紫(ミムラ)、金沢で老舗料亭の若女修行をする三女・岸本茜(佐々木希)。祖母の葬儀で久しぶりに会った三姉妹は、遺書を開き、驚きの事実を知る。 …
アルコール依存症の夫を、妻の立場から見た漫画。今の我が家と同じ設定。やれやれ。厚生労働省の依存症啓発事業の一環として企画されたいう、ユニークな出自を持つ。お役所の啓発事業なんて、普通はつまらない、ありきたりの作品になるが、この作品は、違う…
NHK【クローズアップ現代】で、コロナ禍でアルコール依存症の新規患者が3割ほど増えていると知った。3割か、微妙な数字だな。もっと多くてもいいか、少ないのか。まぁ、アル中が、なにを今更ジローか。主治医に、3回目の入院で自暴自棄なる気持ちはわかるが…
【アルコホーリクス・アノニマス】を見学に行ってきた。通称は、【AA】と呼ばれる。アルコールを完全にやめるためのプログラム。1935年にニューヨークの株式仲買人とオハイオ州の外科医によって始められた。まぁ、アメリカ産の断酒会という感じか。アメリカ…
NPO法人が主催する【断酒会】に見学に行ってきた。アル中病棟を退院する時に、一度のぞいて見たらをアドバイスを受けていたので、出かけることにした。なんか、雑然とした雰囲気だった。建物は3階建てのビル。相当、年季が入っている。階段が急で、弱った足…
アルコール依存症におちいってから、数々のアルコール依存症関連の本を読んだが、これがベストワンである。315頁のかなりの分量だが、一気に読み終えた。まぁ、漫画ということもある。Amazonのレビューの数が、なんと280個。俺はレビューは、あまり熱心に読…
今朝の中日新聞の一面 愛知県タクシー協会55事業者 精神障害者1割引き さらに【精神障害者】の定義の説明があり うつ病やそううつ病、アルコール依存症、総合失調症などによって社会生活に制約がある人 俺は、【精神障害者】なのだ。認識が甘かった。ただの…
アル中の小生が偉そうに言える話でもないが、 アルコール依存症は、質が悪い。 アルコール依存症の同じ性質のもので薬物依存症がある。 どっちが依存からぬけだしやすいか?つらつら考える。薬物依存症の方が抜け出しやすい気がする。 その理由 ①薬物は、な…